2月2日は「ツインテールの日」だそうです。なのでSNSでツインテールは痛いのかどうかと第三者での討論を見かけました。他人に迷惑をかけないのであれば、本人の自由だと思うのですが…。難しいですね。
そんな第三者の目線が怖くて「自分らしく」居られない方も多いと思います。その方達に読んでもらいたいマンガ「着たい服がある」を紹介したいと思います。
「着たい服がある」
概要
週刊Dモーニングで連載中のマンガ。毎週更新されており有料会員に登録しなくても読むことが可能です。先月(2019年1月23日)に単行本第1巻が発売されており、それについて今回書いていこうと思っています。
あらすじ
「ロリータ服を着たい」
しかし、小林マミには踏み出すのが怖くて誰にも言えない秘密である。自分自身の身長や顔にコンプレックスを持っているのもあるが、ロリータ服に対する"痛い"と言う世間の風潮や、周りのマミに対するイメージから、それを良しとされないからだ。
あるとき、勤めているバイト先のヘルプに小澤と言う男性がやってくる。彼はイケメンではあるものの、普段着はエッジが効きいていて、周りからは「残念」と言われんばかりに馬鹿にされたが、そのことを気にもせず胸を張って街を颯爽と歩く。
「彼は、私が気にしていたものをものとしないで…」
心の中で何かが動き出したマミは、自分のらしい自分になるために、模索しながら1歩ずつ歩みはじめる物語です。
感想など
このマンガから、「『自分らしさ』って難しいけれど、自分らしくいることは気持ちいいことなんだ」と読者に向けてエールをおくってくれている。私にはそう感じた。
心理描写はもちろん、本人が感じる尖ったような視線の表現や、1つ1つ丁寧な話の進め方が素晴らしく、最初から最後までマミと私を重ねて読んでいました。また、ファッションという切り口ですが、自分らしく生きるためにどうすれば良いのか他人との関わり方に悩みを持っている人にもオススメしたいです。
なにより、小澤という存在が大きく、彼にとっての「普通」が輝いていて、「当たり前の意見」が名言なのだ。なので、マミと同じ状況に置かれている人は、マンガのキャラクターではありますがそう言う人間になりたいと、心から憧れると思います。私もあそこまで「自分らしさ」を表現できる強い人間になりたい。
最後に
他人の視線や評価が気になって、息苦しさを感じている人たちは、かなり多いと感じている。それは、私の周りにそう言う方が結構いらっしゃった事と、私自身が昔そうであったから。
自分を表現する人たちと会うことが多かったので、殻をわることが出来たのですが、最初の一歩はかなり重かったのを覚えています。ただ、作中で小澤が「自分の着たい服を着る方が一億倍気持ちいいんスよ」と言うセリフがあるのですが、本当にそうなんです。最初は恥ずかしくても、周りから認められなくても、これが私なんだよー!と表す事はとても気持ちいいことなんです。
作中で、少し前に進むことの出来たマミの気持ち「私の『好き』は、私のためにあるの」と言う言葉が出てくるのだが、当然のようで難しいのかもしれない。でも、みんながそう言える世の中になって欲しいと私は思う。
本当に良いマンガなので、ぜひ手に取って貰えるとうれしいです。