ハルノモモトセ

たわごとライフログ

RadeonⅦを買っていたよって話と使用して感じたこと。

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7月7日に新アーキテクチャ「RDNA」を採用したRadeon RX5700が発売しましたね!ゲーミング向けと言われていた「Navi」がそれでして、結果としてとても良いGPUと評価されていて、Radeonファンとしては嬉しい限りです。

1月に投稿した記事に書いていましたが、GPU変えると決めていてRadeonⅦかNaviを発売日に買うと決めていました。そんな中、RX5700が発売される前の6月16日にRadeonⅦを購入。それの報告と使用して気付いたことを書いてみようと思います。

なぜRadeonⅦを選んだか

まずRX5700とは

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先日の7月7日に発売された最新のGPU。上記に書いたとおりRadeon RX5700は新アーキテクチャであり、新しくPCIe4.0にも対応しています。発表された際のデモンストレーションでは4K動画の編集にも平均的に60fps前後を出せると言うハイスペック。また、RTX2070を名指しで比較して(*1)優位であることもアピールしていました。仕組みを読むとなるほどと思う部分も多く、素晴らしいGPUだと思います。

あくまでコンセプトとしては「ゲーミング向け」というスタンスです。

それではRadeonⅦとは

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今年の2月7日に発売されたGPUで、次世代Vegaマクロアーキテクチャ「Vega20」を用い世界で始めて7nmプロセス技術を用いて製造される新世代GPUでした。Vega20と言っても「GCN」であり、Vegaの延長でしかありません。

と、マイナス要素を書いていますがそれをカバーするだけのアドバンテージもあります。データセンター向けのAMD Radeon Instinct MI50を元にしているので、制限はあるものの倍精度が非常に優秀過ぎること。VRAMに関してもHBM2が16Gbと大容量でメモリー帯域幅が1TBと圧倒的。使用用途にもよりますが、それで9万円って異常な安さです。

私自身ゲームをよくしますが、ディープラーニングと動画編集にもチャレンジしたいと思っていたので、これ以上のGPUはなかったんですよね。

1ヶ月ほど使用して

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安定性

販売されて半年経ちますが、未だに「安定」といえるほどのドライバーは出ていない印象です(新しいドライバー(ver.19.7.1)で安定度が増した感じかなぁ~くらい)。また、Radeonはドライバーレベルでの新機能をよく追加するのでとても好印象なのですが、そのたびに不安定になるので、お世辞にも「次のも安定する」とは言えません。(とは言っても、安定性が欲しいのであれば安定しているドライバを利用すれば問題ないかと。)

性能

なぜかRadeonはTDPや電圧を敢えて高くしている傾向があります。なので電圧を下げると発生する熱も下がり熱の上限の余裕が出来るので、性能があがりワットパフォーマンスもがよくなります。実際私も68mvほど下げて使っており、性能がかなり向上すると共にTDP300wと設定されていますが225w以内で収まっています。

また、今後どうなるか分かりませんが、RX5700はFluid motion(*2)に対応していないので現状ではRadeonⅦが最後の対応機種になります。

しかし、ゲームユースにおいて現状最上位ですがRX5700の次のモデルに直ぐ追い越されるだろうな・・・と察せるほどのレベルです。まだスペックは出ていませんが、2020年に予定されている上位モデルに圧倒的な差で抜かされるのではないでしょうか・・・?(あくまでも予想です。)

 

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また気になる点があり、Radeon Settingsのハードウェア情報を確認してみると、上記の画像の通りPCI-Express4.0に対応しているみたいなんですよね。PCI-Express4.0はRX5700が最初と言われていた気がするのですが、これは一体・・・?と考えている次第です。私の環境はPCI-Express3.0なのでどのくらい変化するか分かりませんが、Zen3かZen4のタイミングでCPUとマザーボードを交換しようと考えているので、その時見てみたいと思います。

最後に

RadeonⅦを一般的に表現するなら「クリエーター向け」です。ただクリエーターじゃなくとも、ゲームに強いとは言えませんが、初の7nm採用・HBM2・VRAM16gb・倍精度に関する性能の高さなどなど、異常なまでのハイスペックでマルチに戦える性能を誇り、デザインもかっこいいと言うロマンが詰まったGPUです。お陰で原価ギリギリと言われており、噂されていたとおりRX5700が出たあとすぐ生産終了になったそうです。

現在、マイニング需要も再び再燃しているそうなので、欲しい人は早めに買った方が良いかもしれませんね。

blog.isanapie.me

*1:RX5700は型番としてもRadeonの「ミドル」であり、ミドルハイのRTX2070と比較するのは正しく自然です。

*2:60fps未満の動画に存在するフレームとフレームの間を補完し60fpsすることで映像をスムーズにする機能。