本日、Steamで配信開始された「CATHERINE CLASSIC(キャサリン クラシック)」。初動からかなり炎上していましたが、とても違和感があったので記事にしました。
「CATHERINE CLASSIC」とは
概要
キャサリン クラシックは、2011年2月17日にPS3・Xbox360用に販売された「CATHERINE(キャサリン)」をベースとする、PC向け(Steam)ゲームです。開発は、女神転生シリーズ・ペルソナシリーズで有名なアトラス。
アダルトテイストを織り交ぜたアクションパズル・アドベンチャーゲームであり、ベースとなったキャサリンは、全世界累計出荷本数100万本、日本ゲーム大賞2011 年間作品部門(優秀賞)、プレイステーションアワード2011(ユーザーズチョイス賞)を獲得するなど、大人気な作品です。
追加された要素
- 欧米で初めて利用可能になった日本語音声
- 4Kの解像度に対応
- 垂直同期解除が可能になった
- カスタマイズ可能なキーボードとマウスのコントロール
なぜ炎上したのか
値段
米国では19.99ドルだが、国内価格は9,999円と高く設定してある
日本語非対応
日本語音声は入っているが、字幕やインターフェイスは日本語非対応
国内で購入不可になる
一時は日本国内でも購入可能であったが、数時間後、国内での販売が中止されることになる。(海外では購入可能)
今回の炎上で感じた違和感
おま国は珍しいことではない
おま国とは、「おまえの国には売ってやらない(国籍が気に入らない)」と言うネットスラング。販売対象を制限されていたり、地域によって値段が違うという事を指していて、国内メーカーのゲームでは「よくあること」である。それをよしとするわけではありませんが、PCでゲームされる方なら、販売元がセガである以上おま国になる確率が高いのは想定しやすいと思います。
有名ゲームメディアでもこの件が取り上げられたこと
ゲーム関連まとめサイトなどで今回のようなケースを、おま国ネタとして取り上げられていることが多々あります。しかし今回は有名ゲームサイトのGamesparkさんや、Automatonさんでこの件が大きく取り上げられていた。これによりPCでゲームする人たちの「またおま国か~」だけでは完結せず、コンシューマプレイヤーなど多くのゲーマーにも情報が広まったことが、炎上に繋がったのだと思う。
根底にあるのは、国内メーカーに対する「期待」
今回の炎上は、PCでゲームする人たちの「期待」から発生したと考えています。
最近はおま国といえど、国内メーカーがPCゲーム市場(Steam)に対し、値段やリージョンなど寛容になってきており、国内PCゲームユーザーに良いアプローチしていました。そして、アトラスのゲームがPCでプレイできると言う嬉しさもあったはずです。その前提があったため、大きく突き放されたとユーザーに感じさせてしまったことが最大の理由だと思います。なので、有名ゲームメディアの記事を拝見すると、昨今の国内PCゲーム市場との差違を感じた編集者が、ひとりのゲーマーとしてメーカーに訴えかけているように感じます。
来月には、PS4・Vitaに移植だけでなく様々な追加要素をプラスした「CATHERINE FULLBODY」が販売されますが、PC版で遊びたいユーザーも居ますので、また日本でも購入できることを願います。